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人に仕事を任せたい時には?

うつのまんま仕事をこなす技術

うつ病を抱えたまま働く人のための仕事術を、1日1個身につけられるワークブック。


Day22.人に仕事を任せたい時には?

~人に仕事を任せたい時には?~
 
さあ、早速三色ボールペンで
メモを取ってくださったあなた。

真面目なあなたですから、
なかなか人に任せることができずに
メモ帳が、真っ赤になってませんか?(笑)

「自分がやること」か
「他人がやること」の判断が
とっさにできないタスクは、
ついつい赤で書いてしまったのではないでしょうか。

これ、私もやっちゃうんですよね。

こんな時は、自分の席に戻ってから
「赤」を「青」に変える作業をしましょう。

「自分のやること」と
とっさに判断したけど、
やっぱり自分じゃなくてもできるなぁ、
というタスクは青で囲みなおしましょう。

例え相手がお客様であっても、
そのタスクがやっていただくのに
妥当なものであれば、
しっかりお客様にも割り振りましょう。

そしてできる限り、自分のタスクを
相応な数に減らしていくのです。

これが、「赤を青に変える」
という作業です。

せっかく色分けしてメモを取ったのに、
こんなところで時間を使ったら
もったいないと思うかもしれません。

でもね、たった一つでも
タスクを人に任せることが出来れば、
「赤を青に変える」作業時間なんて、
あっという間に取り戻せてしまいます。

これが、2つ、3つと
任せることができれば…
と考えると、決して無駄な時間にはならないのです。

自分のタスクを相応な量に保つのは、
うつ病を抱えたまま働く人が、
もっとも身につけなければならない
たしなみの一つだと思います。

そう考えて「赤を青に変える」練習、
どんどんしていきましょう。

はじめのうちは、青のタスクを
結局自分でやってしまうかもしれません。

それでもかまいません。

まずは、メモ帳の上だけでも
他の人に仕事をしっかり任せる癖を
つけていくことが大切なんです。
 
●アクションプラン
・三色でメモをとったら、席にもどって、赤のタスクを見直す

・その中で、自分でやる必要のないタスクは、青で囲みなおす

・青いタスクを、他の人に依頼する

・どうしても頼みづらい場合は、無理せずまずは自分でやり
 少しずつ頼む練習もしていく
 
<うつのまんま仕事をこなす技術>
 Day22.
『赤を青に変える
 
  
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>