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ツラくて電話がかけられない時には?

うつのまんま仕事をこなす技術

うつ病を抱えたまま働く人のための仕事術を、1日1個身につけられるワークブック。


Day7.ツラくて電話がかけられない時には?

~ツラくて電話がかけられない時には?~
 
Day3「朝電でプチ加速」
読んでいただいた方から、
 
「だから…、その電話をかけるのが出来ないから苦労してるんですけど…」
 
という心の声が聞こえてきました。

ごもっともです。
 
確かにおっしゃるとおりなので、
ツラくて電話がかけられない時に、
電話をかけやすくするテクニックを紹介いたします。

実はとっても簡単。
プッシュする番号を一つずつ増やしていくんです。

では、
簡単に手順を説明いたしますので、
読みながら一緒にやってみてください。
 
電話機がなかったら、
あるつもりでお試しいただくだけでも大丈夫ですよ。

まずは、受話器を持ち上げて、
かけたい相手の電話番号の一ケタ目をプッシュ。
 
そして、ここで一旦受話器を置いて電話を切りましょう。

改めて受話器を持ち上げて、
今度は、1ケタ目と2ケタ目をプッシュ。

また受話器を置きます。

さらに受話器を持ち上げて、
今度は3ケタ目までをプッシュ…、
 
という感じに、
プッシュする番号を一つずつ増やしていくだけです。

やってみると
意外とまどろっこしいやら、
ややこしいやらで、
実は知らず知らずのうちに
電話をかける作業に集中できます。

しかも、
全ての番号をプッシュし終えるまで
時間がかかるので、
段々と心の準備も整っていきます。

だから、キビキビやらずに、
無理せずのんびりとやりましょう。

できればケータイより
固定電話の方が理想的です。
 
両腕を動かすので、はずみがつきやすいからです。

もちろん、ケータイでも大丈夫です。

ただし、ケータイの場合は、
ケータイのアドレス帳から
ワンプッシュでかけられてしまいますよね。
 
そこで、手元のメモ用紙に
相手先の電話番号を書き写してから、
番号を1ケタずつプッシュしましょう。

メモ用紙に手書きする動作が
ワンクッション増えることでハズミもつきます。
 
そして、助走距離が長くなることで、
よりじっくり気持ちを整えていくことができます。

プッシュする数を増やしていき、
例えばもし5ケタ目で
 
「やっぱりダメだ!かけられない…」
 
と思ったら一ケタ戻して
4ケタからやり直しましょう。

こんなことを繰り返していると、
そのうち面倒になって
 
「もういい、普通にかけよう・・・」
 
という気持ちになれます。

もちろんあなたに合ったやり方に
アレンジしてくださいね。
 
ただし、できるだけ自分に
時間の猶予を与えてあげる方法にすること。
 
そして手順をちょっとだけ
ややこしくすることで自分をジラすようにしてみましょう。

すると、
「かけらない!」と思っていた電話を、
「あぁ、早くかけてしまいたい!」と
思えるようになる、不思議な感覚を味わえますよ。
 
●アクションプラン
・電話をかけるのがツラいとき、この方法を試してみる。

※調子が良い時にこの方法でかけると、作業に慣れてスムーズにかけられるようになってしまうので、やめましょう。

・ケータイ電話の時は、メモ用紙に相手先の電話番号を書き写してから、あえて1桁ずつプッシュする。
 
<うつのまんま仕事をこなす技術>
 Day7.
『プッシュする番号を一ケタずつ増やす
 
  
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>