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客先のドアをノックできない時には?

うつのまんま仕事をこなす技術

うつ病を抱えたまま働く人のための仕事術を、1日1個身につけられるワークブック。


Day26.客先のドアをノックできない時には?

~客先のドアをノックできない時には?~
 
何とか会社を出発して
お客様の会社の前についた。
 
けれども、立ち止まったまま動けない。

どうしてもインターフォンが押せない。
 
ノックが出来ない。
 
最近は内線電話で
呼び出すところも多いですが、
その電話もかけられない。

こんな時は、“手助けする側”にまわりましょう。

どういうことかと言うと…

インターフォンを例にとってみましょう。

まずあなたの
利き手(ここでは右腕)から力を抜いて下さい。
 
肩から腕が抜け落ちるかと
思うくらい力を抜いたら、
その手首を左手でつまみます。

そのまま左手で、
右腕をインターフォンのところまで
持っていってあげましょう。
 
そしてそのままインターフォンに押し付けましょう。

右手の指先はグーだろうが
チョキだろうが関係ありません。
 
インターフォンを押させてしまいましょう。

人間は、
その出来事の当事者になると
どうしても後先を考えて臆病になり、
なかなか行動がとれなくなってしまいます。

しかし、
自分が“手助けする側”になると
わりと大胆に行動できるようになります。

だから、あくまでも
右手は自分のものではないように扱い、
 
自分はあくまでもその右手の
 
“手助けする側”
 
にまわった気分を作ってしまうのです。
 
左手が動くからといって、
左手でインターフォンを押そうとしたらダメですよ(笑) 
 
それでは自分が“手助けする側”にまわれないですからね。

ノックも同じです。
 
左手で右腕をつまんで
右手でコンコンと叩かせるんです。

内線電話の時は、
前述の電話をかける方法を使ってみてください。
 
その時は後ろに他の人がつかえていないか確認してくださいね。

ただでさえ
ちょっと変わった行動をとっているので、
怪しまれかねないですから(笑)
 
●アクションプラン
・まずは、この方法を練習してみる。机などを実際に音を出してノックして力加減を確かめる。

・客先や上司の部屋など、入口で立ちすくんだら、利き手の力を抜いて反対の手でノックさせてあげる。
 
 <うつのまんま仕事をこなす技術>
 Day26.
『手助けする側にまわる
 
  
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>