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朝、寝起きにしてはいけないこととは?

うつをやり過ごす50の方法

うつ病歴10年以上の人が書いた、ツラいうつをやり過ごすリアルな知恵


1.朝、寝起きにしてはいけないこととは?

~朝、寝起にしてはいけないこととは?~
 
あなたには、こんなご経験がありますか?

目覚まし時計のベルの音が聞こえる。
目は覚めたが、頭も体も動かない。

このままでは起き上がれない。
ましてや、会社になんていけない。

とっさに「今日の予定」を確認し始める。

「7時30までには電車に乗って、
 朝一番で報告書を書いて、
 得意先に電話を入れて…。」

次第に、動揺してくる。
焦ってくる。

でも、体が動かない。

焦りは加速して、
うつが10倍くらいにふくれあがる・・・。

あなたも、知らず知らずにのうちに、
こんなツラい朝のクセがついてしまってはいないでしょうか。

これこそ、まさに「焦りのスパイラル」。
 
とてもツラいものですよね。

特に朝一番は、朦朧とした意識の中、
この「焦りのスパイラル」に
あっという間に引きずりこまれてしまいます。

だから、一日の始まりは、
それをやり過ごすところから始めてみましょう。

そのために重要なのは、
とにかく「今日の予定」から意識をズラすこと。

そのための方法として、
これから「きき空気」や
「指シャキ~ン」などの
“50の方法 をご紹介させていただきます。

まずはその前に、準備段階として、

カレンダーを寝床から
見えないところに貼ったり、
手帳や携帯電話を枕元に置かない。
 
物理的に「今日の予定」と自分との
距離をとっていただきたいと思います。
 
「うつ発作」におそわれた状態で
仕事をこなし、人と会い、頭を使う。
 
これは、ツラいだけでなく
大きな恐怖をともないますよね。

調子が悪い状態のまま
「今日の予定」を確認してしまうと、
そのツラさや恐怖感を想像の中で疑似体験してしまいます。
 
そのせいで、頭も体も
言うことを聞かなくなってしまうのです。

だから、もし朝ベッドの中で
予定を確認してしまっている自分に気付いたら。
 
早々に確認を止めるようにしましょう。

止めるための方法は、
これからどんどん紹介していきますので、どうぞご安心ください。

そして、朝はもちろんのこと、
これから“50の方法”を実践していただく中で。
 
常に意識しておいていただきたい鉄則があります。

それは、

 
 “絶対に、自分を奮い立たせない”
 
 
ということ。

やる気を出そう、元気を出そう、
こんなんじゃダメだ、起き上がるんだ。

そうやって、自分を奮い立たせないでください。

思うようにできずに、焦ってしまい、
うつ発作を悪化させてしまうかもしれません。

だから、絶対に自分を奮い立たせない。

この鉄則を意識しておいていただければ、
“50の方法” があなたを助けてくれるはずです。

ぜひ覚えておいていただけたら嬉しいです。
 
<うつをやり過ごす50の方法>
 その1
『朝は予定を確認しない、自分を奮い立たせない』
 


◆実践のコツ
予定が確認できる手帳も携帯電話もカレンダーも、枕元におかない。
自分を絶対に焦らせない。奮い立たせない。
朝、焦っている自分に気付いた時のために使う“50の方法”を、あらかじめ決めておきましょう。

◆使えるシチュエーション
・朝、ベッドの中 
・通勤・通学電車の中 

◆適用しやすいうつパターン
疲労 / 恐怖 / 虚しさ / 憂鬱 /
怒り / 悲しさ
 
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>