デスクワークがはかどらない時には?

うつのまんま仕事をこなす技術

うつ病を抱えたまま働く人のための仕事術を、1日1個身につけられるワークブック。


Day12.デスクワークがはかどらない時には?

~デスクワークがはかどらない時には?~
 
デスクワークの初日は、
報告書を機械的に書く方法を
ご紹介しました。

でもうつ病の症状がひどい時、
もっと手軽なデスクワークで
様子をみたい時もありますよね。

こんな時は、
頭と心に負荷がかかる作業は
向いていません。

企画を練ったり、
営業計画をたてたり、

『自由に発想してもいい問題』

に取り組むのは避けた方がいいでしょう。

身も心も持ちません。

だから、

『解き方が絶対に決まっている問題』

に取り組むのがオススメです。

簡単に言うと、

『計算』
 
する作業が良いのです。

仕事とかかわることで、
数の『計算』をする必要がある作業を、
この時のためにとっておいてください。

そして、うつ病の症状がひどくて、
なかなかデスクワークがはかどらない時。

『計算』する作業に移行します。

例えば、

今月の自分の残業時間と残業代
部下の有給の残り日数の合計
企画書に入れる統計データの値
営業計画に入れる目標値 など

普段、
いっぺんにやってしまう計算業務や、
他の業務の中にふくまれる計算を、
この時のためにとっておくのです。

『解き方が絶対に決まっている問題』
ですし、表計算ソフトや
計算機を使えばいいので、
頭に負荷がかかりません。

機械的に作業を進めることができます。

もくもくと
『計算』だけすればいいので、
焦らずじっくり取り組むこともできます。

検算まで入れたら、
なかなかの作業量になりますから、
達成感も得られます。

だからこそ、こういう『計算』て、
他の業務をこなしている
最中に発生すると、意外と
「面倒くさいな~」と感じませんか。

そんな面倒くささを軽減し、
うつのまま業務もこなせる
一石二鳥の仕事術です。

ぜひ一度試してみてくださいね。

●アクションプラン
・他の業務で『計算』する必要が出てきたら、可能な限りあとに残しておく

・うつ病の症状で『自由に発想していい問題』にとりくむのがつらくなったら、『計算』にじっくり取り組む。
 
<うつのまんま仕事をこなす技術>
 Day12.
『もくもくと計算する
 
  
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>