仕事のOKがなかなかもらえない時には?
うつのまんま仕事をこなす技術
うつ病を抱えたまま働く人のための仕事術を、1日1個身につけられるワークブック。
Day15.仕事のOKがなかなかもらえない時には?
~仕事のOKがなかなかもらえない時には?~
上司やお客様に、
何かを提出した時に、
なかなかOKがもらえない時って
ありませんか?
企画書を書いたり、
デザインをしたり、
会議資料を作ったり。
予定していたよりも、
ものすごい時間がかかってしまって、
結局、夜遅くまで残業。
何回もダメ出しされるストレスと、
なかなか帰れないストレスで、
うつ病の症状が悪化してしまう。
あなたにも、
そんなご経験があると思います。
こんな、一見自分では
どうにもできないようなストレスを
回避する仕事術があるんです。
それは、
『まず120%』
という方法です。
とにかく、相手の要望から浮かんだ
あなたのアイディアやイメージを、
遠慮なく120%盛り込んだものをつくるのです。
なぜなら、
相手の要望どおりのものを作るのに
時間がかかってしまう原因が、
「少しづつ100%にしよう」 という
仕事のやり方にあるからなんです。
つまり、
まず70%くらいのものを提出し、
相手の様子を見ながら
100%に近づけていくので、
時間がかかってしまうわけです。
そして相手も、
そのぼんやりしとた提出物を見ながら
自分の頭の中のイメージを伝えるために
「ああ、このタイトル何か物足りないな。
もっと20代のOLに刺さるようにしてくれない?」
「この辺のデザインがさみしいな~。
もうちょっと工夫してよ。」
「うちの社長も見る資料なんだから、
もう少し社長好みにならない?」
というぼんやりした指示を出してしまうのです。
これを避けるためには、
相手の要望と思える
アイディアやイメージを
120%盛り込んだ状態で、
最初から持っていきましょう。
もちろん、色々指摘されてしまうと思います。
その代わり
明確にどこを削ればいいのか教えてくれます。
「このタイトル、もっと短くして。
あと、この辺の色づかいもうるさいから全部モノクロでいいよ。
それとウチの社長、数字よりも絵が好きだから、この統計もいらないよ。」
人間は、足りないものを
表現するのは苦手ですが、
ハミ出ているものを指摘するのは得意なのです。
そして、足りないものを
様子を見ながら継ぎ足して
100%にしていくよりも、
ハミ出ているものを削って
120%にする方が断然早いんです。
経験上、この方法なら、
修正の回数を四分の一以下に
おさえることができます。
一見、相手に
怒られてしまいそうな仕事術ですが、
そんなことはありません。
文句を言いながらも、
簡単に指示で済ませられるので、
なかなか機嫌よく対応してもらえます。
あなたも時間と手間が短縮できて、
ストレスを回避できるだけでなく、
仕事の評価もあげられるでしょう。
提出物は、やりすぎくらいが
ちょうどいいようです。
●アクションプラン
・上司やお客様への提出ぶつは、遠慮なく120%の状態で持っていく。
・削って欲しいところを聞き出して、そこを削っていく。
<うつのまんま仕事をこなす技術>
Day15.
『まず120%』
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>
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