疲労感で体に力が入らない時には?

うつのまんま仕事をこなす技術

うつ病を抱えたまま働く人のための仕事術を、1日1個身につけられるワークブック。


Day13.疲労感で体に力が入らない時には?

~疲労感で体に力が入らない時には?~
 
デスクワークの手が進まない時ってありますよね。

疲労感なのか虚脱感なのか、
まったく体に力が入らない。

前回ご紹介したような
次から次へとタンタンとこなす
計算する業務などを全然進めることができないのです。

手どころか、
目を動かすのも億劫になってくる。

頭はそれなりに
動いてはいるのですが・・・。

これも私たちうつ病の人間が
仕事中によく経験する状態ではないでしょうか。

こんな時は、前回と逆の方向へと
舵を切りましょう。

ただ、ただ『考える』のです。

手をピタッと止めて、
考える課題を一つ決めて、
ひたすらアイディアを練りましょう。

どうやったら一番効率よく
営業先をまわることができるか。

次の会議で提案する企画は、
どんなテーマにしようか。

有給休暇は、どのタイミングで
何日使おうか。

夏休み時期の部下のシフトは、
どう組もうか。

上司への上申書には、
どの案件から書こうか。

アイディアを練って、
それを形にして提出するのは、
まとめてやった方が効率よいと思いがちですよね。

でも、アイディアを練る、
つまり『考える』ところで
つまづいてしまい、
形にして提出するのが、
とても遅くなってしまった経験はありませんか?

想定より時間がかかって、
深い時間まで残業になってしまうと、
心にも体にも負担がかかってしまいますよね。

だから、
アイディアを練る必要がある作業は、
『考える』作業と『形にする』作業を
分けてしまいましょう。

そして『考える』作業を、
あとに取っておくのも一つの解決策です。

そして、うつ病で体が動かず、
デスクワークの
手が止まってしまった時に、
ひたすらボーっと『考える』のです。

手を動かさずに、ただ休んでしまうと
罪悪感も出てきてしまいますが、
たとえ手を止めても、
ちゃんと課題を決めて
仕事している訳ですから心配ないですよね。

その時のために、『考える』課題を、
メモ帳などにまとめておき、
いつでも考えられるように工夫しておきましょう。

手が動かない時は頭を、
頭が動かない時は手を、
交互に動かせるすように工夫すれば、
うつ病を抱えながらのデスクワークも
何とかこなしていけるシーンが増えるはずです。
 
●アクションプラン
・アイディアを練ったり『考える』必要が出てきたら、テーマをメモして後にまわす。

・うつ病の症状で、デスクワークの手が止まってしまったら、『考える』業務に切り替える。
 
<うつのまんま仕事をこなす技術>
 Day13.
『考える業務に切り替える
 
  
<局長 信夫克紀(しのぶ かつのり)著>